就職活動の間 松の間

障害内容説明

 

 ここではまず就職活動中(2004年2月〜2004年5月)にphが履歴書とともに企業に提出していた、障害内容説明を展示します。つづいて、これを書くにあたって考えたこと、見ていただいた人事担当者の反応を展示します。

 

(障害内容説明 本文)

私の視力は右がおよそ0.03、左がおよそ0.08です。矯正はできません。ただし矯正しなければ視力が0.1を切る方も多いことから、意外と見えている状態であることがお分かりいただけると思います。
 ただそうは言っても、免許取得時の視力の基準に達しないためバイクや自動車の運転はできません。また、バランス感覚が取れないため自転車の運転もできません。


 しかし逆に言えば、視力が悪いからできないことはそれくらいしかありません。歩行を心配される方もおられますが、ほかの方となんら変わりなく道路標識や信号を見て歩いています。またパソコン操作に何か特別な装置が必要なのではないかと言われる方もおられますが、なんら特別な装置は必要ありません。大学のレポート作成時にもMicrosoft WordやInternet Explorerをよく使用しており、パソコン操作は特別問題ありません。また、パソコン画面を見続けて特別目が疲れるということはありません。


 社内での人間関係になにか支障が出るのではないかと危惧される方も、おられます。たしかに、遠くから声をかけられても気づきにくい、遠くの方にいち早く気づき挨拶することはできない、両目の視力に差があるため目線が会いにくいといったことはあるかと思います。ただこれまでの経験から、それらことが決定的に人間関係に影響を与えるということはないように思います。自分としては小学校から大学まで障害のない方に囲まれて生活してきましたので、社内での人間関係に関して特別心配しているということはありません。

 
 障害をもっている方は何もできなくて不幸だと思われている方も多いと思いますが、実際はそういうわけでもありません。障害を機に、身につけられることもあります。特に私が障害をきっかけとして身につけたと思う力に、他者に何かを伝える力があります。私と同じ障害をもつ子どもをもつ親御さんに対し、生活でどのような工夫をすればよいかなどお話をさせていただく機会もたびたびあります。来週は大学院の講義で、障害当事者の心理をテーマにお話しさせていただく予定です。このほかにも自分の障害を表現する機会を通して、ほかの方よりいっそう自分の気持ちを相手に伝えるにはどうすればよいか考える機会が多くあったと思います。


 大学卒業後は、自分が考えていること、取り組んでいることを自信をもって話していける人間になりたいと思っております。

 

(障害内容説明を書くにあたって考えたこと)

 まずできないこと、補助具を使えばできることをはっきりと書くように心がけました。

 それから、企業側が憂慮するだろうと考えた「パソコン画面が見えるか?」、「人間関係がうまくやっていけるのか?」についてもはっきりと書くように心がけました。

 

 また、キャリアアドバイザーの先生のアドバイスを受けて就職してKらの抱負を最後にくわえました。

 

(人事担当者の反応)

 すこしはやる気があると思った人事担当者も、何人かはいらっしゃるのではないでしょうか。

それから、これがMicrosoft Wordで書かれたものであると分かった時点で「パソコンが、ある程度使えるのだな。」と思われた人事担当者の方もおられたようです。

 

その一方で、障害内容は必ずしもきちんと説明できればいいというわけではありません。というのも、障害者採用ではまず障害内容でまず選抜が行われる傾向にあるからです。例えば、「何年にもわたって、身体に障害のある方のみしか採用していない。」「電話対応がある(ので、聴覚障害者は採用していません)」とかね。だから1つ内定した企業があるというもの事実だけれども、これを提出したけど落ちた(面接にもたどりつけなかった)企業がたくさんあるというのも事実です。

 

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